荒事の豪快さを引き立てる衣裳は、そうした日本古来の信仰のルーツを今に残します。 『暫』の登場人物がつけている仁王襷(におうだすき)は一種の呪力を表すもので、奥三河の花祭りや新野の雪祭りにあらわれる鬼の大襷からの系統です。 また、『暫』の登場人物が頭髪につけている力紙(ちからがみ)も荒事を象徴する拵えのひとつです。 力紙は、強力なアート蒼 絵てぬぐい 歌舞伎十八番 矢の根がタオルストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。背中に華やかに大きく結ばれる仁王襷は、普通の人間ではない能力を持った、特別な存在であることを示しています。 『暫』の鎌倉権五郎景政や『義経千本桜~鳥居前』の忠信などがこれをつけています。 (田村民子) 写真 『義経千本桜』佐藤四郎兵衛忠信実は源九郎狐(尾上松緑) 平成25年10月歌舞伎座 用語案内トップ 歌舞伎の衣裳 立役の衣裳 仁王襷
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